スキップしてメイン コンテンツに移動

Mrs.Davis

「フランス、パリ」、「1307年」、「10月13日の金曜日」、画面に収まる最大サイズの文字が並ぶ字幕(『ウォッチメン』の時よりも大きい!)が次々に映し出されるなか、今まさに火刑に処されようというテンプル騎士団の面々が繋がれた処刑場に、最後の騎士が連行されてゆく。タラ・ヘルナンデスとデイモン・リンドルフがクリエーターを務めるピーコックのTV/配信最新シリーズ'Mrs.Davis'の冒頭シーンだ。この処刑の様子を見守る女性たちのひとりにカメラが寄る。翌朝騎士団の亡骸の山から甲冑のブーツにあたる部分を引っ張り出しているこの女性が、修道院とおぼしき場所に戻るなり、修道女長(マザー)らしき女性と目で合図しあう。そこに武装した輩の集団が乱入し、リーダーの男が「聖杯を出せ」とマザーに詰め寄る。それを一笑にふした彼女に「テンプルとつるんでるくせに」と手をあげる。すると、この男の首が一瞬にして斬り落とされる。

コメント

このブログの人気の投稿

'Connan'(2023)

「はじまりは舞台劇だった。ナンテールアマンディエ劇場のフィリップ・ケーヌに招かれ、作品化することになった」と'Connan'について監督のベルトラン・マンディコは、2022年の夏にVarietyで話している。「もともとはコナンの世界に嫌悪感を抱いていたけれど、自分に訴えかけてくるところがあるのに気づいたのが、ちょうど狂暴なキャラについてリサーチしていた時だった」。     コナンとは、映画『コナン・ザ・グレート』(監督ジョン・ミリアス)や『キング・オブ・デストロイヤー/コナンPART 2』(監督リチャード・フライシャー)を通じて広く知られているロバート・E・ハワードの小説『英雄コナン』の主人公のこと。マンディコの映画では、このコナンが女性として登場する。    「自分の映画はジョン・ミリアスの『コナン』とは真逆。暴力的な話でもなければ、荒々しい話でもない。コナンの人生のなかでも別のステージ---シュメール文明の時代から近未来---を探ってゆく。夢想的でコクトーあるいはポール・シュレイダーの『Mishima』っぽいところも少しある。コナンの人生の各ステージごとに感覚やリズムは異なりつつも、その根底には統一感が、そして、この人物の進化がある」     マンディコがこう語るように、映画ではクレール・デュブルク扮する10代から、50代のナタリー・リシャールまで、各世代ごとに計五人の女優がコナンを演じ分け且つ引き継いでゆくようだ。さらに、狂言回しの役割なのだろうか、「地獄の番犬」役だというライナー(その名はファスビンダーに由来するという)に扮するエリナ・ルーヴェンゾンは、実際に犬顔メイクで、この役に臨んでいる。 また、マンディコはこうも言っている。    「マックス・オフュルスの『歴史は女で作られる』('Lola Montes')で、彼女にとって地獄となるサーカスで、彼女の遍歴を物語る人物にも触発された」    ルーヴェンゾン扮する「地獄の番犬」は、ローラ・モンテスにとっての地獄で団長を務めるピーター・ユスチノフのキャラクターに負うところが大きいのだろう。

『ブラック・ミラー』シーズン6(2023)

6月に配信される『ブラック・ミラー』シーズン6のスタッフ/キャストと各エピソードのあらすじ、そして場面写真が発表された。あらすじは見てのお楽しみ、ということにして、スタッフ/キャストにサッと目を通してみたところ、もっとも期待されるエピソードは第2話'Loch Henry'だろうか。監督は2020年の最高傑作『I MAY DESTROY YOU/ アイ・メイ・デストロイ・ユー』全12話をてがけたサム・ミラー。主演/脚本等のミケイラ・コールの存在感が強い作品だが、全体のトーンを作り上げたのは彼だ。主役のカップルを演じるのは、『アトランタ』S03E05で視聴者を含め関わった者たちすべてを煙に巻いたサミュエル・ブレンキンと、『インダストリー』で主役のひとりを務めたマイハラ・ハロルド。  『ブラック・ミラー』シリーズでは、チャーリー・ブルッカー以外が脚本に携わった回は、過去に数回あるが、今シーズンでは、第5話'Demon 79'の脚本に『ミズ・マーベル』のクリエイター、ビシャ・K・アリが名を連ねている。監督は『ブラック・ミラー』S04E01を、『キャシアン・アンドー』では6話を撮ったトビー・ヘインズ。主演はすでに『ブラック・ミラー』E03S01に出演済みで、2021年に主役を務めた『絶叫パンクス レディパーツ!』でブレイク後、『キリング・イヴ』S04では準メイン・キャストに起用されたアンジャナ・ワサン。    今シーズンの第1話'Joan Is Awful'で主演を務めるのは、『シッツ・クリーク』『くたばれケビン!』そして『ロシアン・ドール 』S02のアニー・マーフィー、なサルマ・ハエックが自身として登場する。監督は『THE GREAT ~エカチェリーナの時々真実物語~』S02E07, E08を手がけたアリー・パンキウが監督。 そして『アトランタ』のザジー・ビーツ、'The Rising(2022)で主役を演じたクララ・ルガー主演、『ストレンジャー・シングス』S03E05,06を担当したユタ・ブリースウィッツ監督による第4話'Mazey Day'。 『ブラック・ミラー』S04E01で声には声でのみ出演済みのアーロン・ポール、ジョシュ・ハートネットが主演を務め、...

'李三腳威震地獄門' 'The Dragon Lives Again' AKA 'Deadly Hands of Kung Fu'(1977)

' 李三腳威震地獄門' 特集' MILKING THE DRAGON: THE GOLDEN AGE OF BRUCEPLOITATION 'より